11月28日、0:45pm。東名高速道路・海老名SA手前1km地点にて、moto号XLCRの鋳鉄の心肺は完全に沈黙した。
決してマシントラブルなどではない、単なる人為的ミスだ。彼此15年振り位にやってしまった・・・そう、ガス欠である!

つい先日GSで給油したばかりだったので、今日は自宅最寄りのランプから首都高C1に真直ぐ駆け上がったのだが・・・3号線から東名・東京料金所を通過して間も無く、フューエルコックがリザーブに入ってしまう。実は前回給油時に持ち金が乏しく、¥1,000−分しか入れなかった事を完全に忘れていた(笑)
高速から一旦降りる事も考えたのだが、次のSAは海老名である。経験則から、まあ海老名までなら行けるなと楽観視したのが見込み違いであった。横浜町田IC脇を通過して暫く経つ頃ケイヒンバタフライが息を吐きはじめ、海老名SAまで約3kmを残して遂にエンジンストール。路側帯で目一杯マシンを傾け、どうにか再始動するも束の間、姑息なスロットルワークと惰性を駆使しても、ここまで漕ぎ着けるのが限界であった・・・
とは言うものの、この場所まで走れた事自体がむしろ相当な幸運だと思うべきだろう。事ここに到ってやるべきは一つ、ただ黙々と愛機を押し歩くのみである。


小春日和という表現が正に相応しい麗らかな昼下がり、Tシャツ一枚になって一歩また一歩と路側帯を愛機と共に進む。SAまでの1kmと、SA入口から給油所までの数百mを凡そ30分程掛けて踏破する頃には、11月最後の週末にあるまじき量の水分を喪失っていた。4.4ガロンタンクに15リットルのハイオクを注ぎ込み、自らの喉にも冷えた缶コーヒーを注ぐ。

1:30pm。暫しの休息の後、無事息を吹き返したXLCRに跨り、再び疾走りだす。


1:55pm、予定の時刻より大幅に遅れてHD1さん宅ガレージに到着。
そこではHD1さんと共に黒キングさん、いしちゃんがお腹と背中をくっ付かせて昼飯を待ってくれていた。一先ずXLCRを敷地内に停め、足早に近所のうどん屋へ。冷しざるうどんとおでんで空腹を満たし、ここからがようやく本日の主題である。

そう、HD1さん方にお預けしてこちら、半年近く放置していた’78年式、2号機の実況見分だ。何せコレを引き揚げた当日は結構なタイトスケジュールで、時間的余裕も乏しかったため細部はあまり確認していなかったのである。


念願の自前XLCR揃い踏み、言わばドメスティックXLCRミーティングである(笑)
2台並べる事でちょっとした発見は幾つかあったが、まあそれほど劇的なものではない。個人的には、タンクの給油口形状が若干異なっている点が一番興味深かった。
降ろしてあるエンジンパーツ関係にもざっと目を通し、腰下こそどうにもならないものの、ヘッド廻りはほぼ無事、シリンダーもスリーブ打ち換えでどうにかなりそうな感触を得る。何せ欠品は殆ど無く、外観上の不備も特に無い車両である。単なる部品取りにしてしまうには惜しいので、やはり長期計画で再生するか・・・というのが、現時点でのボンヤリとした方向性となった。
但し文字通り『 長期計画 』になりそうなので(笑)、取り敢えずはフューエルタンクからガソリンを抜き、黒キングさんご指南のもと、タンク内面にシリコンスプレーを噴いておく。

只でさえ日没の早い時季に、決して早くはなかった集合時間、更にガス欠による作業開始遅延。手元も徐々に暗くなり、今回の作業はここで早くも打ち切りとなった・・・
他にも色々とやりたい事はあったのだが、まあ次回作業は来年であろう。繰り返すが、『 長期計画 』だ(笑)


HD1さん宅を後にし、いしちゃんと途中で別れ、東名の30km渋滞を延々と擦り抜けて帰宅する。

パーツを幾つか持ち帰り、暇を見て自宅で磨こうかとも思っていたが、今回持ち帰ったのは結局タンクキャップのみ。折角なので、純正OPのガスキャップメダリオンでデコレートしようかと考えている。時代考証としては若干外れるが、今の気分は’80sレーシングディビジョンマークだろうか・・・



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