ちょっと、筆舌に尽し難いものがある。この二日間の出来事は。
思えば今を遡ること半年程も前、アラバキロックフェスティバルへと遠征していた時の事である。babe君とユカ嬢の入籍を人づてに知ったのは。大切な話ほどいつも遠巻きに、遅蒔きにmotoのところへと伝わって来る。限りなく前向きに捉えれば、それもbabe君お得意の勿体付けの一種なのかも知れないが・・・どうにも自分だけ蚊帳の外、という感は否めない。

ともあれ口先では色々と言いつつも、いつも皆の為に骨折ってくれる親愛なるbabe君のご成婚だ。本来であれば、我々が率先して二人の祝いの席を設けねばならなかったのだが・・・不甲斐無い事に、結局今回も新郎babe君自身の音頭取りで今日のこの場を迎えてしまった。


2010年10月30日〜31日。その名も“ 目玉焼にはソース ”御一行様、渋川伊香保温泉一泊二日バスツアー!である。
以前からの自己申告に従い、かしこまった式や披露宴の類を行わない代わり、親しい知人友人一同との懇親の為だけに一台の大型バスが仕立てられたのだ。参加人数、凡そ40名。当初は大型免許所有者である元・某大手暴走族特攻隊隊長がそのハンドルを握る計画であったが・・・大型バスのレンタルはやはり運転手付きが大前提らしく、それは断念せざるを得なかった。今回ばかりは我々バイク仲間一同も神妙に?サロンバスの座席に納まる。

しかしそんな我々を他所に、後部座席では新婦側友人一同(新婦自身含む)を中心に、早くも酒宴の戦端が切られていた事など知る由も無かった。


生憎の雨天とは言え、行楽シーズンの週末にも関わらず交通情況は良好だ。道中全てのPAを制覇せんばかりの勢いで、執拗なまでのトイレ休憩を挿みつつバスは進む。そして水沢うどん食べ放題!の昼食にありつく頃には、一部の面々は既に出来上がっていた模様である。

程無く本日の旅籠にバスが到着すると、何やら玄関先が妙に慌ただしい。見れば大きく掲げられた歓迎看板には、『 “ たまご焼きにはソース ” 様 』の文字が躍っていた! ともすればうっかり見過ごしてしまいそうなほど?巧妙な間違いである(笑)
一行の誰かに指摘されたのか自ら気付いたのか、一人の女性従業員が看板書き直しの為に野性のスピードで疾走する! これが本日最初の笑点となった・・・

気を取り直して各々の部屋に荷物を降ろした後は、夜の酒宴開幕まで自由行動である。温泉に浸かるも良し、引き続き酒を呷るも良し、思い思いに開宴までの時間を過ごす。


そして宵闇が辺りを包む頃、遂にbabe君&ユカ嬢ご成婚祝賀会の火蓋が切って落とされた。

幕開けこそ主賓による笑いを交えつつも心温まるスピーチだったが、そこから先はもう完全なカオス状態だ。本日唯一の約束事は一人一芸、ならぬ1グループ1余興の披露である。ある者は歌い、ある者は詠った。ある者は剃り、ある者は剃られた。そしてある者は踊り、ある者は踊らされた。如何に緻密な計算を以てしても成し得ない、拙くも微笑ましい混沌がそこにはあった。新婦ユカ嬢より、『 どーしよーもないね 』とのご尊言も戴いたが、振り返ってみればそれら全てが素晴らしかった。そこに居た誰もが酔い痴れつつも、二人を祝福する気持ちと、『 この場を台無しにしてはいけない 』という自制心(笑)だけは失っていなかった・・・多分。
ともすれば、それら全てが実は新郎babe君の手の内だったのかも知れぬ。


笑いあり涙あり?大盛狂のうちに宴会場はタイムアップとなり、興奮冷めやらぬ八割方の人員が新郎新婦を囲み、そのまま館内のスナックでの二次会へ。
ここでの狂喜乱舞こそ、まさに筆舌に尽し難い。近年稀に見る異様な盛り上がりに、人知れず?数名の負傷者まで出る始末だ。学生ノリ・・・とでも言いたいところだが、あの弾けっぷりは学生のそれなど遥かに超えていた。そしてカラオケマイクから絶え間無く溢れ出す懐メロも、今時の学生が対応し得る年代の枠を遥かに超えていた(笑)

とうに日付も変わり、スナックをも追われた一行だが未だ眠り難く、更に居室での三次会へ。景気付けに深夜のラーメンを胃の腑へと落とし、酒宴はなお際限無く続く・・・
しかし流石の猛者共も夜の深まると共に徐々に沈静化し、3:30am頃にはとうとう祝賀会もお開きとなったのである。


狂乱の一夜が明け、朝の光が障子越しに枕元を照らす。束の間の休息も儘ならぬ程、温泉旅行二日目の朝は早い。昨夜、引出物にと新郎新婦より手渡された、新三共胃腸薬に救われた者も多かろう。朝風呂を決め込み、朝飯を摂り、部屋で暫くまったりとしていると、気付けば退館の時刻がもう間近に迫っていた。
一同チェックアウトを済ませ玄関脇を振り返ると、そこには『 “ 目玉焼きにはソース ” 様 』と書き改められた歓迎看板が! しかもある種の罪滅ぼし的意識からなのか、絵心溢れるヒヨコのイラストまでが描き添えられている(笑) 新郎新婦にとって、これすらも得難い贈り物の一つとなった事だろう・・・?

再びバスに乗り込み、帰路に就く前に立ち寄るは伊香保おもちゃと人形自動車博物館。B級ならぬC級観光スポットをこよなく愛するbabe君自身が盛り込んだ行程だ。しかしいざ足を踏み入れると、予想に反して館内は清潔で飲食コーナーや売店も充実、展示物の状態も良好に保たれ、展示方法も良く考えられている。自動車展示コーナーに関してもT型フォードからスバル360、Z432、ケンメリGT−R、2000GTまで、私設ミュージアムとしては相当凄まじい品揃えである。B、C級とは呼び難い内容と思われ、全館飽きずに観て廻る事が出来た。こればかりはbabe君の思惑が大きく外れる結果となったのではなかろうか・・・但し良い意味で。


昨日の高揚から一転、東京へと向かう車中は全体的にお疲れムードに覆われ、多くの者が睡魔との闘いに敗れた。何を隠そう、moto自身もその中の一人である。三芳PAで小一時間の休憩と昼飯を挿み、3:00pm頃、新宿西口にて一行は一先ずの解散を見る。祝賀ムード一辺倒の二日間に幕を引き、皆それぞれの生活へと戻って往く。

しかし東京組を中心とした一部の面々はなお新郎babe君を囲み、群馬舞茸センターにて先刻買い求めた舞茸を肴に、祝賀会二日目へと突入する事に。肝心の新婦ユカ嬢が飲み過ぎに因る体調不良で不参加(笑)というイレギュラーな状況ながら、行き付けの沖縄料理屋で結局終電間際まで飲み続けた。ここでの異様な盛り上がりも決して昨夜のそれに引けを取らず・・・やはり筆舌に尽くし難いものがあった。
兎に角全てが規格外であったこの二日間、新郎新婦は勿論、恐らく参加した全員にとって忘れ難い想い出になる事だろう。

遅れ馳せながら、babe君、ユカちゃん、ご結婚おめでとう。これからも・・・ヨロシクなっ。



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