9月26日、日曜日。バイクの森おがの、である。
今月末を以て閉館となるこの施設の、今日は最期の週末だ。思えば昨年、仲間達と訪れる機会はあったのだが日程が合わず不参加、結局この間際になって滑り込みの来館である。
受付で入館料¥1,000也を支払い、早速展示物を拝見する事とする。


ウワサには聞いていたが、展示スペース入口で来館者を出迎えるのは何故かいきなりXLCRとXR1000である。motoにしてみれば当然見慣れた眺めだが、人によってはなかなかお目に掛かれない眺望であろう。

展示車両だけあって2台共に美しく磨き上げられているが、XLCRに関して言えばさほどオリジナル度の高い個体ではない。XR1000は珍しくオリジナルペイントのワークスカラーの様だが、これは荏原界隈の某二輪店が昨年売りに出していた個体だとウラが取れている。


で、実は個人的に一番気になったのはココである。やっぱり折れるんだなあ。(TOPICS_19.AUG.’05参照)


” ミュージアム=博物館 ”という感覚からすると展示台数はやや物足りないが、聞くところによるとこれらは全て個人コレクションらしいので、それを踏まえれば正に驚くべき規模である。内訳も様々なバイクをまんべんなく、というワケではなく、比較的狭い年代のイタリア車にかなり偏っているあたりが個人コレクションならではだろう。全ての車両をつぶさに見て回る気力はなかなか湧かないので、中から好みの数台をピックアップして凝視する。

やはりイタリア車中心という事で、ドゥカティ・ベベルLツイン、中でもSS系は一応外せない。ミュージアム内にはドゥカティだけに限っても数多の希少モデル、他メーカー車もMVアグスタ750Sアメリカはじめ錚々たる車群が連ねられているが、個人的には見慣れたSSやMHR辺りがやはり一番落ち着く(笑)


そして、実は以前から結構好きなのがコレ、ラベルダ750SFCである。
人が『 旧さを感じさせない 』という表現を用いる時、大抵そこには幾許かの欺瞞が含まれているものだが、このバイクは本当に『 旧さを感じさせない 』。エッジの利いたスタイルからカラーリング、メーカーロゴ、装備に至るまで、これが’70s前半のバイクだとはなかなか思えない。しかし良く語られている様に、確かにエンジン外観はホンダCB72にソックリだ(笑)


他の欧州諸国車も所謂有名どころから何となく知っている程度のところまで、かなりの品揃えで見応えはある。英国車で言えば勿論トライアンフからベロセット、果てはビンセントからヘスケス!まで。
個人的に英車の中ではノートン派だが、一番好きなプロダクションレーサーやファストバックコマンドの展示は館内に無かった。その代わり?ロータリーが何台も置いてあったのには驚いたが・・・

そこで、英車という括りの中ではBSAツインに注目。所謂ホンモノではなく、A10スーパーロケットがベースのロケットゴールドスター風である様だが、なかなかにカッコイイ。意外に思われるかも知れないが、こういうのも結構好きである。ただし、実際に乗りたいのかと言われればそれはまた別の話だ。


数は少ないながらも、館内には国産車も点在していた。その中で言えば
ホンダRS1000
ヤマハTZ250
辺りが当然個人的にはツボである。

実は諸般の事情により、本日は残念ながらクルマでの来館となってしまった。ならばいっそ?と思い、” 正装 ”数セットを鞄に携行。館内トイレの個室を3度も記念撮影用衣装替えに使わせて戴いた(笑)
入館者がかなり疎らだった為、『 擦れ違う度に服の違う不審なヤツが居る 』とは誰にも気付かれていないハズだ、多分(笑)

因みに、上段のオレンジは米国産KR750公道仕様。


バイクの森おがの、最期の週末が暮れてゆく。
来る前にはかなりの人出と賑わいを想像していたのだが、実情は寂しいものだった。広い駐車場に停まっていた来館車両は、二輪、四輪合わせても10台弱。天候が今一つだった事、時刻が遅めだった事を考慮しても、明らかに少な過ぎる数字だ。

開館から僅か1年と4ヶ月、閉館に至った詳しい経緯は知らないが、こういった施設が消えて逝くのは寂しい限りである。



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