10月11日、未明。
今日は秋の定例ツーリングだが、こちらも例によって?未だ何の準備もしていない。時計に目を遣ると既に3:00amを廻っていたので、取り敢えず寝た。

4:30am、東の空が微かに白む頃に起床。
コーヒーを淹れながら荷をまとめ、プラグの焼け色とタイヤの空気圧のみ確認。

5:55am、XLCRを始動する頃には、星達は既に朝の光に溶けていた。
今回の第1集合地点は中央道・初狩PAに7:00am、既に時間の余裕はあまり無い。
最寄のランプから首都高C1に上り、三宅坂JCTで4号線へ。生まれたての太陽がアスファルトに落とす、自分の影を追い掛けて独り、疾走る。

6:55am、ほぼ定刻通りに初狩PAへ到着。この小さなPAに、babe君、てらさん、マヤちゃんの3人が既に到着していた。昨秋の美ヶ原温泉行同様、路上で彼等に追い付く事を想定していたのだが、殊勝にも10分ほど前に到着していた様だ。

それにしても思いの外寒い、何せ革ジャンの下はTシャツ一枚である。長袖も無論携行はしているが、急いでいたので道中で着込む余裕が無かった。自販機で買ったホットココアを胃に流し込んでいると、数分を置いてノビンさんが到着。彼もまた、やはり革ジャンの下はTシャツ一枚である(笑)


東富士五湖道路方面よりHD1さん、XR夫婦・ひで&今日子も初狩PAで集合する段取りだったが、今日子号XRにトラブル発生との旨を受信。今日子号に不安が付き纏うのは今に始まった事ではないが(笑)、長かったO/Hから戻って来たばかりだというのに・・・である。
予定変更して一般道にて3人と合流すべく、PAを出て走ること暫し、一宮御坂ICで中央道から降りる。

ICより程近く、広大な駐車場を有する某コンビニ前にて3人を待つ。それにしても良い天気である、これぞ世に言うツーリング日和か。

8:20am。
腰掛けて握り飯なぞ頬張っていると、呆気無いほど早く3台が到着。どうやら今日子号は電気系統のマイナートラブルだった様だが、取り敢えずは問題無さそうだ。

・・・しかし、よもやこれが未だかつてない受難の序章であろうとは!この時点ではまだ、誰一人として気付いてはいなかった。

8台を連ねてR140を秩父方面に向かい、雁坂トンネルを抜ける。すると、暫く走った滝川峡トンネル手前辺りで、先行するマヤちゃん号FLTRの尾灯が突然消えた。怪訝な表情で振り返りながらスローダウンするマヤちゃん。後尾を走っていたひで。とmotoもバイクを停めて歩み寄ると、TRは全てのインジケーター類が消え、電気式メーターの針も止まっていた。無論、エンジンはウンともスンとも言わない。そう、試練の一日の幕開けである!


人様のバイクゆえイマイチ勝手が解らないが、電気系統のトラブルである事だけは疑いが無い。取り敢えずはシートを外して配線を辿り、左側サイドカバー内にヒューズボックスを発見。見れば、メインのヒューズだけが見事に焼き切れている。マヤちゃんが予備のヒューズなど携行しているハズも無く、無論我々もまた然りである。
motoが最寄の市街地まで代品を調達しに行くか、ヒューズを飛ばして結線するか? 2通りの対処案が浮上したが、焼損の原因を特定し改善しない事には、イグニッションを捻った瞬間に再び終わってしまう可能性もある。しかし残念ながら、一見して原因となりそうな箇所は見当たらない。

暫く経ち、先行していたHD1さんとbabe君も引き返して来たが、やはりこの場で、車載工具のみで出来る事にも限界がある。

結局、現状では手の施し様が無いという結論に達し、レッカーを呼んで甲府のH−DディーラーにTRを持ち込む事に。全く、一番壊れなそうな、且つ壊れると一番厄介なマシンが壊れてしまったものである。
不幸中の幸いと言えば、現場からコーナーを二つばかり戻った辺りに、ひっそりと公衆便所が建立されていた事だろうか(笑)


連休中という事もあり、レッカーの到着には優に1時間半を要すると推測された。結局マヤちゃん自身と、随行者としてbabe君を現場に残す事となり、HD1さん、ひで、motoの3台は再びR140を猛進。
道の駅・大滝温泉で、待ち惚けていた3人、及びマサ○さんと合流し、こちらは7台の集団となった。路傍に残してきた2人が気掛かりではあるが、腹も減ったので我々は早々に昼飯を摂り、たっぷりとワインディングを楽しんで、一足先に宿でビールでも飲みながら待つとしよう(笑)!

11:55am。幸いてらさんが秩父界隈の道には明るいらしく、オススメの食事処もある様なので、先導を任せて道の駅を出る。


12:25pm。
マヤちゃんから『 只今積みこみ中。 』との素っ気無い写メを受信した正にその頃、てらさんに導かれた我々一同は完全に道に迷っていた(笑)
どうやら目当ての蕎麦屋が満員だった為、小鹿野名物・わらじカツで有名な店に案内してくれようとしたらしいが、既に何やら残念なムードが漂っている。この後、地元の商店で店までの道を尋ねていたが、結局は更に迷う(笑)

皆かなり腹も減ってきたので、
『 走りながら適当な店があれば入ろう 』という流れになったのだが、てらさんが停まったのは選りにも選って定員5名程度と思われるカウンター席のみの寂れた定食屋(笑)
『 コレはダメでしょう 』とモメるうち、

『 あ、安田屋を捜してたの? 』

と、先刻まで捜していたわらじカツの店を何とマサ○さんが知っている事実が発覚! 良くあるパターンである(笑)
ここでマサ○さんに先導車をバトンタッチし、安田屋なる食事処へあっさり到着。しかし有名店?の宿命か、これまた結構な行列である。
既にかなり時間をロスしているし、ツーリング中に行列してまで名物を食そうとも思わない。まあ、腹の減り具合からしてそんなには待てないという側面もあるのだが・・・

結局わらじカツは断念し、空腹と闘いながらR299を再び迷走。試練である。

この時点で既にマヤちゃん号のマシントラブルはかなり印象が薄らいでおり、『 今日のA級戦犯はてらさん 』的な空気が漂っていた感は否めない。理不尽な話だが、全く以って食い物の恨みは恐ろしい(笑)!

1:40pm、神流町恐竜センターにて一同待望の昼飯にありつく。
食堂のお品書きには“ イグアノ丼 ”や“ プテラノ丼 ”といった、かなり食指をくすぐるメニューも名を連ねていたが、motoは無難に舞茸ご飯セットを注文。しかしそれだけでは心惜しくもあり、折角なのでサイドオーダーに恐竜ナゲットを追加(笑) 結構美味かった。

空腹が満たされ場の雰囲気も和んだところで(笑)、映画『 ジュラシック・パーク 』でもお馴染みのガリミムス(←多分)と記念撮影。後はバイクのタンクもハイオクで満たし、心行くまでワインディングを味わうのみである。


と、甘く考えていたのだが。事ここに至ってもなお、我々はまだ本当の試練を知ってはいなかった!

恐竜センターを出て一軒目のGSは休業中。ムッ?
まあ次で給油すれば良いと高を括っていると、佐久方面『 最終スタンド 』の看板を誇らしげに掲げた二軒目のGSも、やはり何処からどう見ても休業中である。ムムッ?
営業しているGSの所在を尋ねようと、足を踏み入れた駐在所すらもぬけの殻。ムムムッ?
地域住民に話を訊くと、何と『 今日は上野村村民運動会だからスタンドの人も駐在さんも全員参加 』だそうな(笑)!! 体育の日は明日でしょ!?

正直なところ、この段階でmotoはもう内心笑ってしまっていた(笑) 正に今、我々は筋書きの無いドラマの只中に居る!


周辺案内図の前で一同作戦会議。
図上に示されたGSは全て休業中の様で当てには出来ない。取り敢えずはこの界隈を脱し、最も近い市街地である下仁田を目指す他無かろう。何せHD1さん号ワルキューレ、てらさん号XL、moto号XLCR以外の4台は、ガスが既にほぼ空ッケツのハズだ。
途中からmotoが先頭となり下仁田IC方向を目指すが、往けども往けどもGSは休業、たまに廃業(笑)

市街地の方が確実では?との見解も浮上し、結果、15リッタータンクのHD1さんが市街、3.3ガロンタンクのてらさんがIC方面へGS探索に向かう。残る5台は畑の脇で、妙義山の荒々しい岩肌を遥かに望みながらガスを温存する。長閑だねえ〜


待つ事約20分、てらさんよりGS発見の一報が入る。どうやらHD1さんも一緒に居るらしい。反対の方角へ向かった2台だったが、右往左往するうち結局同じ地点へ辿り着いた様だ(笑)

こうして4:00pm、全員のタンクが¥135/Lの化石燃料で満たされる。
『 満タン入りました〜 』の事務的な掛け声が、あたかも神の寵愛を告げる福音にも似て胸に響いた(笑)


運命の悪戯を前に抗う術も無く、ただいたずらに時間を空費した我々。既に太陽は西の稜線へと近付いている。もしや、別動隊となったbabe君とマヤちゃんの方が先に宿へ到着するのではないか?
このままでは晩飯にさえありつけない可能性があると踏み、行程を変更して下仁田ICからそのまま高速に上る。佐久ICからは一般道を使い、ただひたすらに白樺湖畔に位置する今宵の旅籠を目指す。

疾走り続けるうち太陽は姿を消し、夕闇と共に高地特有の冷気が辺りを包みだした。今度は時間と、寒さとの闘いである(笑)


5:45pm、晩飯の時間ギリギリに旅籠へ到着。この時点で外気温は7℃、寒いハズである!
荷を解いていると、聞き覚えのある排気音が山道を近付いて来た。babe君号900S2とマヤちゃん号TR、更にふにゃ山さん号990SMRである。TRはディーラーにて点検を受けるも、何と異常箇所が特定出来ず!結局メインヒューズのみ交換して自走。夜勤明けで単身宿を目指していたふにゃ山さんとは、暫く前に路上で偶然合流したらしい。

全く違う時間を過ごし、全く異なる道程を辿った3組が、全く同じ時刻に一つの目的地へ到達したワケだ。全く妙なところで波長の合う集団である(笑)

宿の玄関を潜るや否や、ロビーのストーブ前に陣取る一同(笑)

晩飯も楽しみだが、先ずは冷え切った体を温めない事には始まらない。晩飯の時間を30分ばかり遅らせてもらい、部屋へ荷物を放り込んで、取り敢えずは一っ風呂浴びる。

6:30pm、待望の晩飯。今夜の献立は黒毛和牛&馬刺しコースである!! ウ〜ン、美味なる哉。ビールも進む!
それにしても肉が盛り沢山である、捌ききれず途中で箸を置く者もチラホラ。結果、元祖肉食系男子・motoの元には続々と皆の肉が集結し、最終的には和牛約3人前、馬刺し2人前、白飯3膳、中ジョッキ3本を空ける事に(笑)
嬉しい悲鳴ではあるが満腹で苦しい、苦し過ぎる。2次会の部屋飲み開宴まで、一先ず布団で横になる事としよう。

・・・で、次の画像がいきなりコレというのは如何なものか。
仮眠のつもりが目を醒ますと既に10:30pm、お疲れモードだった皆は何と2次会を終了していた!!
そう、宿に着いた時点ですっかり油断していたが、motoの受難はまだ終わっていなかったのである。よもや2次会不参加などという不名誉の極みが待ち受けていようとは・・・

しかし、このまま就寝ではあまりに寂し過ぎる。babe君とひで。をムリヤリ付き合わせ、缶ビール片手に小声で暫し語らう。

0:00am、心残りではあるがそろそろ潮時かと、再度布団へ入る事にした。

・・・これまた恒例ながら、二日目の模様は後編に譲る。


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