11月30日、5:00am。
未だ寝静まる街を抜け出し、久々に始発電車ってヤツに揺られる。日曜日という事もあるのだろう、車内にはmoto独りだ。
携えた大荷物は自前のモトクロス装備一式。最近活躍の機会が多いアヴィエーターズキットバッグAN6505−1に、携行品1人前がまるで誂えたかの様にキッチリ納まった。
やはり上り電車の始発は早い様で、てらさんはmotoより先に集合場所へ到着していた。
バイクに跨る頻度とbabe君の隣に座る頻度、両者が拮抗せんばかりの体たらくである昨今だが(笑)、今日もbabe君のクルマに荷物を積み込む。

しかし一度身に着けてしまえば気にならないが、電車で運ぶにはモトクロス装備は重い! キャスター付のギアバッグが是非とも欲しいところだ。
まあ、公共交通機関を用いてモトクロスコースに赴く人間はかなりの少数派だろうが・・・
3人を乗せたクルマは夜明けの関越をひた走る。
もはや言うまでもあるまい、目的地は川越のオフロードヴィレッジだ。ただし今回は自主トレではない。現地近くのコンビニで合流のひで&今日子も含め、babe君以外の4人はただ一度、たかだか数時間コースを走っただけのド素人だが、乗車二度目にして草レースにエントリーしたのだ。
そう、実戦である!
会場が近くなると、時折こんなトランポが走っていたりする。装備や工具類も全て荷台に放り込み、所謂オン・エニイ・サンデー状態だ。
筑波サーキットに通わなくなって久しいので、こういう朝の雰囲気を味わうのは久し振り。トランポを買うならやっぱりサニトラ辺りがカッコイイよね・・・
って、そう言えばレースに出走するのにお前らのバイクはどうしたんだ、って?
今日の催事は造形社刊・月刊ダートスポーツ誌主催の読者大感謝祭。モトクロスコース一面を借り切っての草レースイベントだ。
我々がエントリーしたのはCRF100Fレンタルクラス。そう、バイクは借りられるのだ! これは競技人口の裾野を広げんとする、業界誌イベントならではの粋な計らいと言えよう。5人はまんまとそれに乗っかった。

#1・ひで。 よっぽど張り切って早く申し込んだのだろう。
#11・てらさん、#12・babe君。一緒に申し込みした様だ。
#25・moto。希望するゼッケンNo.があれば申告可とあったので、AMAファンならば馴染みの深いであろう数字を選んだ。
#50・今日子嬢。恐らく、女子の申し込みで一番最初だったのでは。

ご覧の様に、エントリー表にはチーム名も記載されたので、どうせなら適当なチーム名を冠しておけば良かったか・・・次回までの課題としよう。
会場は予想外の大入りで、エントリーは総勢400名前後とのこと。恐らくモトクロス、しかもこの時期のイベントとしては異例の賑わいの筈だ。

と、ここに来て重大な?事実が判明! 思えば今日は5人全員が出走者、しかも同クラスエントリーなので、当然誰も写真など撮れるはずがない。デジカメやらケータイを懐に入れてダートを走るワケにもいかないので、当然それらは全てクルマの中。そう、記録係及び記録手段の不在である。
故に会場入り以後、今回未出走のHD1さんが合流するまでの間は写真が1枚も無い。以下、本『 TOPICS 』の画像は殆どHD1さんご提供〜
レースは午前・午後の2ヒート制で、朝のプラクティスを含め各クラス計3回コースを走行出来る。
しかしながら、今日のコースコンディションは生憎の超マディー! 最近そんなに大雨降ったっけ?という位。早くも大荒れの予感が・・・

ところが、朝一はまだ轍もさほど立っていなかったせいか?プラクティスでのmotoは予想外の絶好調! とりあえず様子を見つつ後発でスタートしたが、泥の海に弄ばれる皆を尻目にジャンピングスポットもウォッシュボードも勢いよく通過、当然無転倒で周回を終える。こりゃ今日はイケるかも?

そして各クラスのプラクティスが終わり、随時本戦がスタート。100レンタルクラスの第1ヒートを待つ間に、HD1さんが萌嬢(仮称)を伴い到着。

とうとう間近に迫った、100レンタルクラス第1ヒートのスタート。このクラスのエントリーは20名弱の為、ビギナーCクラスとの混走となった。スターティンググリッドは何と早い者順!という事で、一同散らばって好き勝手な場所を確保。
しかし、借り物装備でコースを初走行してから僅か一ヶ月だというのに、既に全員おニューの装備一式をキッチリ揃えているのだから恐れ入る。
#1・ひで、#12・babe君、#50・今日子嬢、どうやら青系統が好まれる傾向にある様だが、#11・てらさんだけは黒い。

今回の出走が決まったのは先週!と毎度ながら急な話であった。motoだけはおニューの装備調達が間に合わず、もともと持っていた旧式装備一式を身に纏う。傍目には、ビンテージクラスのエントリーにしか見えまい(笑)
オフ未経験者なのに、何故こんな装備を持っているのか? 我ながら疑問と言えば疑問だが、もともとモトクロスには興味があったし、ビンテージMXも数年前からやりたいと思っていたからね・・・
装備品はJTレーシングやハイポイント、FOX等のUSブランドを中心に秘蔵してあったが、ゴーグルだけは持っていなかったので急遽スコットを調達した。次回は肝心のヤマハ車を調達したいものだ(笑)

スタート5秒前のサインボードが下り、次いでスターティングバーが倒れる。ビギナークラスは小排気量車が大勢を占めるが、全車猛然とスタート!
スタート直後でまだ状況を掴む程の余裕は無く、ハッキリとは自分のポジションが判らないが、結構前のグループでターン1を立ち上がる。よっしゃ〜


・・・と思ったのも束の間、栄光の瞬間は短かった。
ジャンピングスポット手前で欲を出したmotoはガバッとアクセルを捻り、見事そのままコース外へダイブ! トホホ〜
程なくバイクを引き起こして戦列に復帰するも、もう皆はかなり前方を走っている筈だ。猛チャージといきたいところだが、序盤のミスでリズムはも〜ボロボロ。結局5、6回位コケたのではないか?
どうにか2周回目のゴール間近で、前方に今日子嬢の姿を捉える。しかし時既に遅し、追い上げるも僅かに及ばず。結果、今日子嬢から一拍遅れてチェッカーを受ける。まっ、敗けた・・・

後から知ったが、てらさんはスタートに失敗、更に走行中にチェーンが外れてリタイヤ。babe君とひで。はそこそこのポジションで第1ヒートを終え、今日子嬢とmotoは完走とは言えポイント圏外! 足元を固めるアルパインスター・ヴィクトリーの名とはかけ離れたリザルトだ・・・

このイベントはクラス分けが多岐に亘るので、第2ヒートまでの待ち時間がかなり長い。コースコンディションの悪さもあって、タイムスケジュールもかなり遅れている様だ。その間は事前に用意した軽食を頬張ったり、第1ヒートの反省点を振り返ったり・・・いや、ムダ話に興じたり。
この昼下がりの穏やかなひとときが、果たして第2ヒートの明暗を分けるのか?

11月最後の太陽が西に傾くころ、ついに我等が100レンタルクラス、第2ヒートのスタートが迫る。それぞれの策略を胸に、各自思い思いのグリッドにマシンを進める。ここからは誰もが荒野の一匹狼だ。両隣に並ぶ肘や腰から敵の技量を推し量る。轟く排気音の中スターティングバーが下がり、運命の第2ヒートは幕を開けた!

ダンゴ状態で飛び込むターン1、#1・ひで。(緑)、#12・babe君(青)、#25・moto(黄)、#50・今日子嬢(ピンク)の姿が見える。
前後の写真から推察するに、この直後ひで。が転倒? babe君がそれを回避している間に、motoが先行した様だ。因みにてらさんはスタートでエンスト中の模様。


画像左上=こうして見るのは初めてだが、落ち着いたフォームでジャンピングスポットを舐めて行くbabe君。何が何でもワイドオープンのmotoとは好対照だ。
画像右上=一見林道ツーリングながら、第1ヒートではいい順位に付けたひで。シュアな走りこそがベストな走りなのか?
画像左下=逆光に映える髪が一見イイ女風の今日子嬢。せめて結ばないと髪が傷むぞ〜 あっ、もう傷んでるか。
画像右下=スタートでの出遅れを挽回すべく猛進するてらさん。当たり前だが目付きが真剣そのもの。

あれっ、ところでオレは何処に?


ここかよ〜
第1ヒートでの乱調が嘘の様に快走していたmotoだが、1周回目終盤で転倒車の回避に手間取った刹那、今度はbabe君にパスされる。コノヤロ〜、今日この場で引導を渡してやる!と、motoがヒートアップしたのは言う迄もない。
babe君は別にカッ飛んでいるワケではないので、追い縋る事自体はさほど難しくはない。しかし、いざパスしようとなるとキッカケが必要だ。その機をじっくり窺えば良いのかも知れないが、それが出来ないのが性格ってヤツなのか?
ターン1から続く二周回目のジャンピングスポット、減速するbabe君のケツにここぞとばかり噛み付こうと、motoが捻ったアクセルは虚しく後輪を空転させた。アクセルターンに近い状態で鋭角に飛び出したそこには、ドンピシャで水路が・・・何てこったい。もう笑うしかない(笑)

どうにかバイクを引き揚げて戦列に復帰するも、順当に走ればコースを一周半出来る時間を水遊びに費やしてしまった。すっかり開き直って何事も無かったかの様に快調にマシンを進めるが、残り時間はもはや僅か。

第1ヒート同様、ゴール間近で前方に今日子嬢の姿を捉える。だがやはり時既に遅し、追い上げるも僅かに及ばず。再び今日子嬢から一拍遅れてチェッカーを受ける。まっ、また敗けた・・・ いや、よくよく訊いてみれば何と周回遅れ。まあ、あれだけ泳いでいれば無理もあるまい。
babe君、ひで、今日子嬢、全員が第1ヒートより良い感触で第2ヒートを終え、てらさんも今回は完走。motoも完走には違いないが、もはやレースとは呼びかねる内容だ・・・


レースが終わり、乗れるはずも無い表彰台の前で1枚。この笑顔は負け惜しみではない、心底楽しかったから笑っているのだ。まあ、傍目でmotoの水没を目撃した連中はもっと楽しかっただろうが・・・
まったく、ボブ”ハリケーン”ハンナを気取るつもりが、ハリケーン級の水害に見舞われてしまったぜ。

陽もとっぷりと暮れたが、イベントはまだ続く。集計に随分と手間取っているらしく、最終リザルトの発表が一向に行われる気配が無い。その間は如何にも読者感謝祭に似つかわしい、抽選会やジャンケン大会で間を保たす。因みにmotoは缶コーヒー30本をゲット。

しかし夜の訪れと共に周囲はすっかり寒くなってきた。一刻も早く表彰式を始めないと、既に参加者は凍えている。

タイムスケジュールより遅れること約1時間、ようやく各クラスの表彰式が始まった。他のクラスに付いては無論割愛するが、100レンタルクラスは出走も表彰もほぼ最後尾だ。
しかし散々待った甲斐あって、babe君は快挙の3位表彰台入り! ひで。も予想を上回る5位入賞! 今日子嬢は入賞ならぬも9位、てらさんには有効ポイント1点が付いた。皆オメデトウ! そしてポイント圏外は何とオレ独り〜 誰がこんな結果を予想し得たか?
団体戦に例えれば、今日は副将、中堅位の心持ちで居たmotoだが、一気に先鋒に格下げだ。
だがオレ達の永い戦いは未だ始まったばかり、これは言わば前哨戦か。
・・・まあ、今日はこの辺にしといてやるよ!



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