29.DEC.’16


12月29日、9:20am。曇天とはいえ、久々に自然光の下で愛機を見ると何とも汚い・・・いや、控えめな表現を用いれば“ お世辞にも綺麗とは言い難い ”。日頃は殆ど夜中にしか乗っていないので、なかなか汚れの蓄積や錆の進行に気が付いていないのだなあ・・・
一先ずチョークを引きスターターボタンに触れれば、年末の寒空の下でもエンジンは呆気なく目を覚ます。機関良好である事を細やかな心の救いに、取りあえず疾走りだす。


9:50am、京葉道幕張PA。BSAサンダーボルトのS氏ほか4名4台と合流する。集合場所を勘違いして湾岸幕張へ行ってしまう・・・というお約束を演じてくれたS−XRいしちゃんが大幅に遅れて合流し、最終的に計6台の集団となった。
今朝の天気予報は各媒体とも軒並み“ 暖かな晴天 ”を謳っていたのだが、この時点では小雨が時折シールドを打ち、冷気はグローブ越しに指先を痺れさす。先行きに若干の不安を抱きつつ、一同PAを後にする。


京葉道から館山自動車道を経て富津館山道路に入り、富浦ICで高速を降りる。南総に差し掛かるにつれ厚く空を覆う雲も徐々に去り、空気も暖かなそれに取って代わった。愛機のエンジンも至極滑らかに高らかにフケ上がり、いや今日はホントに来て良かったな・・・


・・・と、絶好調だったのも上段の画像を撮った辺りまで。この一服の後、先行した他の面々を追うべくスターターボタンを押すと、一発でエンジンは始動したのだが・・・ ん〜?なんかずっとセル回りっ放しなんですけど〜
コレって一昨年ぐらいにもあったような・・・そうそう、スターターソレノイドの接点焼き付きだな。というワケで一応は試してみるものの、イグニッションをオフにしてもキーを抜いても、勿論セルは止まらない。まあ2度目とあってそれほどアタフタともしないのだが、別にクールを気取っているのではない、むしろ諦めに近い感情が先行しているだけである(笑)
いしちゃんから車載のドライバーを借りてアース線を外すのが早かったか、バッテリーが力尽きるのが早かったか、兎に角やがてセルは沈黙したのであった・・・


現場最寄りのロー〇ンの駐車場で同道の皆様にもご尽力頂き、数知れぬトライの果てにどうにか押しがけでエンジンを再始動。弱々しいながらも、バッテリーもまだ生きている様だ。
『 まあ折角ここまで来たんだから行くとこまで行きましょうよ 』とのS氏の言葉にほだされ、既に心の折れかかっているmotoも最終地点を目指すこととする。


2:10pm、意外に呆気なく沖ノ島公園へ到着。無人島・・・という響きから妄想していた姿とは少々かけ離れたその佇まいに意表を突かれつつも、館山湾の穏やかな景色に魅せられる。人気があまり無いのは、やはり年の瀬という時節柄のせいなのか・・・ これが夏ともなればかなりの人出があろう事は想像に難くない場所なので、春先にでもビーチサンダルを携え是非再訪してみたいものである。


・・・と、落ち着いていられたのも沖ノ島公園を出発するところまで。“ 取りあえずエンジンさえ掛かれば普通に走れる ”・・・のだが、そのエンジンがどうにも掛からない。再び皆様の人力を借り、時には馬力を借り、先刻以上に果てしないトライの末にどうにかエンジン始動。すっかり迷惑を掛けてしまった同道の皆様に尽きせぬ謝意を伝えたいのだが、事ここに至ってはもう決してエンジンを止めるなど許されない。途中休憩の館山自動車道・市原SAにも皆と一緒に立ち寄りはしたものの、結局スロットルから暫く手を放すのさえも恐ろしく、独り家路を急ぐべく当SAでお別れする事となった。

それから疾走り続けること小一時間、レインボーブリッジと東京タワーを視認するとやはり安心する。こうして館山から無給油ノンストップで帰ってこられるのも、愛機XLCRの4ガロンタンクがあってこそ成し得る業ではある。


さてどうにか無事?自宅前に到着すると、それと同時にストン、とエンジンがストール。試しにイグニッションを捻ってみるが、もはやインジケーターのランプすらボンヤリとも点灯しない。力尽きたのだ。まあ自走で帰宅できただけでも良しとするほかあるまい。
懇意のバイク屋に一応電話を掛けてみるが、年内の営業はもう終りだし部品のストックも無いという。この状態での年越しが確定した瞬間であった・・・



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