31.OCT.’15


10月31日、早朝。自宅近くの路地裏を、遠く霧にむせぶトランシルバニアのかの城より血に飢えて来日したと思しき伯爵が、黒いマントを気怠く引きずりながら通過する。昨夜は美女の生血にありつけなかったのか、顔面蒼白な様がなかなか人外の者っぽい雰囲気を醸していた。
自分が子供の頃にはハロウィンなんてアメリカ映画で見るだけの不思議な行事に過ぎなかったのだが、いつの間にここ日本でもメジャーイベントに昇格したのだろう。その起源は農作物の収穫を祝うお祭り的なものであったらしいから、極東の農耕民族の感性にも馴染んだのだろうか・・・
とは言えこの国に於いてはクリスマスと同様に、所詮ハロウィンも本来の趣旨とは一切無縁の単なるコスプレパーティーでしかないワケだが、魔物や災厄を祓うという意味では節分の鬼に近い感覚もあるし、言わば定番の魔法使いやオバケの類の仮装はやはり圧倒的に正統派な感じはする。拡大解釈すると、これもやはり定番と言える前述の伯爵や、フランケンシュタイン、アマゾンの半魚人なんていうユニバーサルモンスター系もまあアリなのだろう。
強いて言えば、これまた結構見掛けるバニーガールとかミニスカポリスみたいなヤツは全然違う様な気がするが、まあそれらはそれらで確かに男にとっては魔物と言えば魔物な様な気もしないでもない。


映画キャラクター系も仮装のカテゴリーとしては王道の一つだが、中でもやはりスターウォーズ関連は疑う余地も無くメジャー中のメジャーであろう。そもそもシスの暗黒卿だのジェダイの騎士なんてのは明らかに魔法使いの眷族なので、ハロウィンにもしっくり来る感はある。


それから個人的に、これは相当ハロウィン感がある・・・と思っているのがデイヴ・アルダナのボーン・レザーズであったりする。20年ぐらい前は結構なキワモノの様な気がしていたものだが、今となってはもうすっかり見慣れてしまった。
アルダナはウェス・クーリーと並んで大好きなスーパーバイクレーサーの一人だし、本心では無論ベイツ製のレプリカが欲しかったのだが、20年前の日本ではそんな物は望むべくもなかった。故に止む無く・・・と言うよりは切望してバンソンB−BONEを入手、当時カワサキZ乗りだったmotoは充分にご満悦だったのである。

時は流れて昨今、ライセンス生産の合皮ベイツが溢れかえる巷に辟易する反面、日本の会社がベイツと提携した恩恵にちゃっかり与って、かつて夢見た本国カリフォルニア工場製のボーン・レザーズがこの手元にある。よくぞ製品化してくれたとは思いつつも、カタログ正価では正直ちょっと手が出なかったのだが、某ネットオークションに半額程度で出品されているのを見てつい衝動買いしてしまった。しかし写真と見比べてみると、ベイツ製とは言えアルダナ着用のオリジナルにはまるで忠実では無いし、ルイスレザーみたいな両脇の2本ベルトも実に余計である。しかもこうして並べるとバンソンの方がカッコイイな・・・等々ツッコミどころ満載なのだが、一応お気に入りの一着である(笑)
さあ今宵はハロウィン、アルダナのコスプレで夜の街を流そうか・・・



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