2.FEB.’14


2月2日。都内某所にてガッタゴト氏と待ち合わせ、雨雲低く垂れ込める首都高11号台場線〜湾岸を経て、10:00am頃には大黒PAに滑り込む。『 MOTO NAVI 』誌主催、“ NEO CAFE ”MEET・・・である。今一つ芳しくないこの天候にも拘らず、我々が到着した時点でもう既に結構な台数のバイクが集まっていた。

その名に“ カフェ ”などと冠されれば、この私とて少なからず興味は湧くが、失礼ながら同誌を定期購読していない我が身には本来知り得ぬ集いである。今回の情報源はガッタゴト氏、その誘いに応じる形での参加となったワケだが、当のガッタゴト氏は主催者側たるM子嬢から参加要請されていた・・・というのは後に知った内幕である。随行者のmotoは、さながら枯れ木も山の賑わい、とでもいったところか。


雑誌社主導のイベント然としたものではなく、『 同好の士による自然発生的な集まり 』を気取ったらしいこの集会、キーワードとなっているのは“ ネオ・カフェレーサー ”だという。恥ずかしながらこの言葉に耳馴染みがなかったmotoは、漠然と現行車両による懐古主義的カスタムの隊列をイメージしていたのだが、別段そうした風でもない。むしろプロダクションレーサー風ノートン・コマンドやビモータKB1、モトグッツィ・ルマンV、ホンダCB1100RD等々、ある意味古風な車体が数多く目に留まった。


しかし中でもやはり惹かれてしまうのが、たまたま我がXLCRの隣に駐機した某カメラマン氏のドゥカティ・ベベル900SSであった。この一画、明らかに“ ネオ ”とは称する事の出来ない単なるカフェレーサーだ(笑)

降り出した通り雨をやり過ごす為にPA内の車両を暫し眺めて廻り、去り際になってようやく“ ネオ・カフェレーサー ”とは何たるかを飲み込めた様な気がした。何台か見掛けたドゥカティ・GT1000、トライアンフ・スラクストン、モトグッツィ・V7レーサー、それらに代表される往年の名車イメージを纏った高年式スタンダードスポーツ車群こそが“ ネオ・カフェレーサー ”の本流なのではないか? 当たらずしも遠からずだと思うが・・・もし遠かったら悪しからず。


時刻も昼に差し掛かり小腹も空いてきたが、PA内のレストランなどで昼飯を済ませるワケにはいかない。何故なら今日の我々は“ カフェレーサー ”だからである!
というワケでやや紋切型だとは思いつつも、大黒線〜K1横羽線を用いて今日も芝浦の某スーパー○ーサーへ。するとこれが思った以上に型にはまった行動だった様で、先刻の900SSオーナーM本さんと相席になってしまったのをはじめ、今朝がた大黒PAで見掛けた顔を他にも店内で散見した。これぞ正に『 同好の士による自然発生的な集まり 』という事になるのだろうか・・・?(笑)

ガッタゴト氏は『 オレ、ジャガイモも揚げ物もあんま好きじゃないのに何でコレ頼んだんだろう? 』と自嘲しながらフィッシュ&チップスをつまみ、motoは例によって例のポテトを頬張る。無論、例によって“ コレ ”の名前はうろ覚えだ(笑)
2:00pm、腹も充分に満たされたところで今日は一先ずお開きとなった。


これは余談となるが・・・イベント概要を確認すべく数日前にウェブ上の告知を一読したところ、その骨子に『 自分なりの“ カフェスタイル ”を表現してきてください 』との文言があった。人によっては読み流してしまいそうな一文だが、カフェレーサーという物に明確な定義など存在しない以上、考え様によっては実に難解なドレスコードだ。パーティーに『 ブラックタイでお越し下さい 』というのとはワケが違う。安易に済まそうと思えば、普段通りのショット・ワンスターでも恐らくは充分にそれらしいだろう。少々世間に媚びるなら、普段あまり着ないルイスレザーにここぞとばかり袖を通せば、会の主旨には恐らく沿うだろう。それらのアイコンを小洒落た風で着崩す来場者が少なからず居るであろう事は容易に想像出来たし、事実その通りだった。しかし、ここでmotoの捻くれた性根が鎌首をもたげてしまう。つまりは『 オレの“ カフェレーサー ”はそんなんじゃねえ 』という事だ。百人百様と言い換えれば聞こえはいい。

何故こうなったかという経緯は次回『 TOPICS 』にでも譲るとして・・・結局はご覧の様に、広く世間一般に思い描かれるであろうカフェレーサー像からはかなりかけ離れた出で立ちに落ち着いた。首元に巻いたシルクのスカーフだけが、唯一ロッカーズへのオマージュだ。恐らく同誌読者層の目には道化師よろしく映ったのではないかと思うが、澄ました顔で周囲に迎合するよりはいい。
我ながら損で愚かな性分だとは思うが・・・例え世界中から後ろ指を指されようと、自分自身が心から納得出来るのならそれに勝る事は無いと思う。まあ、実際には自分自身が心から納得するのが一番難しい事なのだが・・・



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