10月1日、7:30am。対向車線に停車する黄色いパネルバンを発見。何気なく目を遣ると、荷室ウィングパネル側面には心躍る?文字が・・・
“ 稲川淳二の怪談ナイト ”
そうか、夕刻の開演ならぬ“ 怪宴 ”の為に、こんな早くから待機しているのか・・・何を隠そう、今宵の東京公演には不肖motoも足を運ぶ手筈である。東北地方太平洋沖地震の影響で延期日程となったバキロック、通常開催されたフジロック共に遠征を見送った今年、これがmotoの手にする初のライブチケットとなった。

『 節電 』が一つの大きなキーワードであった今年の夏、打ち水や風鈴、浴衣姿での夕涼み等々、伝統的な日本の夏の風物詩が再評価されるであろうと勝手に断定していたが・・・勿論、怪談はその最たるものである(笑) 近年ハリウッドも注目する日本の怪談は、もはや伝統芸能?に近かろう。アニメーション以上に、世界に誇り得る文化とは言えまいか。


日もとっぷりと暮れた5:50pm、“ 怪場 ”たるメルパルクホール東京のエントランスを潜る。場内撮影禁止のため画像は無いが、昭和三十年代の民家を再現した様なセットと、薄っすら立ち込めるスモークで場の雰囲気は上々だ。
そして割れんばかりの喝采の中、満を持して稲川淳二御大が壇上に登場。怪談の語り部が、かくも温かく盛大な拍手で迎えられるのも思えば妙な話ではあるが・・・今日の来場者達は皆、御大の話芸と軽妙なトークを純粋に楽しみに来ているのだ。これに否定的な意見を述べる輩は単なる無粋漢である。

さて、演目の内容については割愛するが、途中若干のトラブルが発生した為、公演は予定を大きくオーバーして3時間ほどに及んだ。ともあれ、恐ろしくも心温まる3時間であった。御大の言う、『 怪談ってのは勿論怖いんだけれども、でもただ怖いだけじゃ無いんだなあ・・・ どこかこう、温かさというか優しさがあるんですね 』という旨の言葉はとりわけ胸に響いた。
因みに本公演ではライブDVDの収録も行われていたのだが、リリース時にはあの“ トラブル ”はカットされてしまうのだろうか・・・?



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